臼職人で杵職人の一年ブログ

芯が3つの臼は修理が難しい

芯が3個ある臼の削り直し修理は難しい芯が3つある珍しい臼を削り直し修理しました。2つ芯はたまに出会いますが、3つは本当に珍しい。こういう臼は木の上部の枝分かれした部分で作らています。立木の状態の上下逆で作るのが普通です。こういう材は良い臼ができるのですが、傷が出ることが多くてあまり作られません。

ちょっと光ってしまった臼の中の写真芯が複数あると削るのがとても難しいんですよ。木は目(繊維)の方向に沿って削らないといけません。目に逆らうとキレイに削れず、最悪の場合はむしり取って穴が空いてしまいます。芯が複数あると目が複雑に絡んで削る方向がコロコロ変わります。芯が3つあると難易度は最高です。通常の臼削り直し修理の1.5倍も時間が掛かってしまいました。(修理費用は変わらないのでご安心ください。)

杵修理が溜まってしまいました

杵先削り直し修理がこんなにたくさん1杵の修理がこんなに来ています。すべて先の削り直し修理です。杵先はお餅つきですぐに傷んでしまいます。お餅に木くずが混ざるときは臼の中だけじゃなく、杵先のチェックもしてみてください。とくに臼の縁を叩いたときは要チェックですよ。

杵先削り直し修理がこんなにたくさん2作業場に入ってすぐ脇に半畳ほどのスペースを専用で空けているのですが、すでに狭い状態です。でもご安心ください。ドンドン修理しますから、まだまだ杵修理を受け付けしていますよ。

削り直し修理後の臼の中

手チョウナでの荒削り完了手チョウナでの荒削りが完了後の写真です。通常は2回荒削りをしてから、仕上げ削りとなります。臼が湿っているのは、削りやすいように水を張っていたからです。

手臼の中を手チョウナで荒削りした刀痕はこうなります手チョウナで削った刀痕はこんなです。荒削りで傷んだ部分は完全に削り取りました。

仕上げ後の刀痕はこうなります仕上げ削りをして臼修理が完了しました。仕上げの道具は臼作りと同じです。荒削りの刀痕の凹凸は消え去り、仕上げ後はこんなにキレイになりましたよ。これでまだまだ長~く使えます。

臼修理スタートしました!

修理の臼がこんなに来ました11月から臼修理の受け付けを開始しました。有難いことに、こんなに沢山の臼が修理に来ています。嬉しいのは、以前に修理をしたお客様のご紹介で来た臼があることです。このままでは狭いので・・・

修理する場所を広げましたテント倉庫を移動して広くしました。ここは臼修理の専用スペースとして確保してある場所です。広さは6畳ほど。これでまだまだ臼をお預かりできますよ。

削り直し作業削り直し作業に取り掛かった臼もあります。臼が湿っているのは水を張っていたから。そのままでは堅くて削るのが大変なので、水でふやかしてから手チョウナで荒削りをします。お餅に木くずが混ざった、と言う方は削り直し修理をご検討ください。

地味にキツイ、上面の仕上げ作業

ケヤキ木口のカンナ仕上げはキツイ臼上面のカンナ削り仕上げは、地味だけどとても力のいる作業です。堅木のケヤキの木口をカンナで削るのですから、その堅さといったら。もちろんカンナの刃はピンピンに研がないと削れません。

内側に斜めに削ってある臼上面は内側に傾斜するように削っています。もともとは精米などで粒が内側に落ちるようにと考えられた形状です。その名残でしょうか、今でも内側傾斜で作っています。お餅つきでは水(お湯)が外にこぼれないという効果はありますが、それほど必要はないかと思います。

臼上面を仕上げる反台カンナ仕上げ削りのカンナは反台カンナと呼ばれるカンナです。市販の平台カンナを自分で削って作りました。道具を自分の使いやすいように仕立て直すのも、臼作りでは大切なことです。中を掘る手チョウナやヤリカンナも、鍛冶屋さんが図面通りに作ってくれてもそのままの状態では使えません。

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