臼職人で杵職人の一年ブログ
レンタル臼をお湯で洗っています
レンタル用の臼をお湯で洗っています。臼を久しぶりに使うときは熱湯で洗ってくださいね。洗剤は使用禁止です。
今年はこんな事情ですからレンタル数は少ないのですが、じつは個人のお客様は昨年よりも増えています。今年はクリスマス直後の土日と年末が人気です。ご家庭でお餅つきを楽しんでいただければ嬉しいです。
修理臼の水漏れチェック
修理臼の水漏れチェックをしています。臼の中には水漏れするものがあり、中にはほとんど水が溜まらない場合もあります。ところが、何日か水を張り続けるうちに、木が水分で膨張して少しずつ溜まってきます。この臼は3日目にはほとんど水漏れは無くなりました。
乾燥した臼は堅くて削れないため、削り直し作業前に3~4日ほど臼に水を張ります。そのときに臼の水漏れチェックもしています。水漏れが止まれば使用上問題が無いので、水漏れ修理はいたしません。水を張った後はこのようにザクザク削れますよ。「水張り→削り直し」の作業を2~3回行って仕上げ削りで修理完了となります。
臼の修理作業をしています
11月に入ってからは、ずっと臼の修理・メンテナンスをしています。今年はコロナの影響で餅つき大会が中止になっていることから、修理のご依頼も少ないですね。
手チョウナを使って臼の中を削り直しているところです。臼の傷みは深いので、この荒削り作業を通常は2回、痛みがひどいときは3回行います。
修理が完了した臼です。荒削り作業の後にカンナなどの手道具で仕上げ削りをし、さらに傷んだ縁の内側を削り直して修理完了となります。
こちらも修理が完了した臼です。全て昔ながらの手道具のみで修理していますよ。昨年のお餅つきで木くずが混ざったという方は、来年に備えて修理・メンテナンスをご検討ください。