臼職人で杵職人の一年ブログ

臼削り直しは深くではなく広く掘る

修理後の臼臼の削り直し修理が完了しました。削り直しでは深く掘るのではく、広く掘るように心がけています。傷んでいるのは臼の中心に近い部分ですが、そこだけを削って綺麗にしただけではただ深くなるだけでお餅がつきにくくなってしまいます。

削り直し修理例2修理後の臼の写真です。写真ではわかりにくいですが、痛んだ部分の深さに合わせて、臼の中全体を削って広くするようにしています。

削り直し修理例1中を広く掘るのは手間は掛かりますが、お餅がつきやすい形状に整えることも削り直し修理だと思っています。臼修理の際は中の形状についてもお気軽にご相談ください。

臼作りも臼修理も同じ

臼の削り直し仕上げ作業をしているところ臼削り直し修理の仕上げ削り作業をしているところです。臼作りも臼修理も同じ作業、同じ道具、同じ気持ちでやっています。

臼の中を仕上げる道具はヤリガンナこんな曲がったヤリガンナも、台が反った小さいカンナも、臼作りと同じ道具です。ただ、臼の修理では穴の掘り形状が様々なので、修理専用に曲面の違う台カンナを使い分けています。

削り直し修理の臼は堅い

削り直し修理中です臼の削り直し修理の作業を始めました。まずは手チョウナという道具でコツコツと荒く削っています。工程そのものは臼作りと変わりませんが、古い臼は材が乾燥しているのでとても堅く、削るのは容易ではありません。

水を張った臼そこで臼に3日以上水を張ったり、お湯で中をふやかしてから削ります。それでも堅くて深くは掘れず、通常は荒削りを2回、仕上げ削りを1回します。ですから水を張るだけで1週間ほどの期間が必要となります。

臼の修理始めました!

修理を待つ臼臼の修理を始めました。修理・メンテナンスは寒くなってから作業をするので、11月からと決めています。有り難いことに、もういくつか臼が削り直し修理を待ってくれています。まずは臼に水を張る下準備から始めます。お餅に木クズが混ざってお困りの方は、削り直し修理をご検討ください。よろしくお願いいたします。

臼完成しました!

臼完成するやっと臼が完成しました!大きい臼だったので大変でした。本当はまだ未完成で手掛け(持ち手)を作らないといけません。それは後日作るということにして、とりあえず完成とします。

臼掘り道具1臼の中を削るのにこんな道具を使っています。台が反った小さいカンナと手チョウナです。臼用のカンナは市販のものを自分で刃と台を調整して欲しいカーブに仕立てています。

臼掘り道具2ヤリガンナの仲間の道具も使っています。今はカンナと言えば台カンナですが、室町時代に大陸から入ってきた新しい道具です。それ以前はヤリガンナはただカンナと呼ばれていました。台ガンナと区別するためにヤリガンナになったんです。現在では手掘り臼職人もほとんどが台ガンナ派で、ヤリガンナを使える職人はほとんどいなくなってしまいましたね。

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