臼(うす)は昔ながらの作り方
伝統的な手掘りにこだわって、手作業でコツコツ作っています。
杵(きね)ももちろん手作り
柄がゆるみにくい特殊な構造と、カンナ仕上げのツヤが自慢です。
修理・メンテナンスに力を入れています
手作業で丁寧に修理します。臼も杵もメンテナンスで長~く使えます。
レンタルでお気軽お餅つき
レンタルでは珍しい木製の臼。未経験者には餅つき指南いたします。
神奈川で唯一の臼杵製作・販売と修理の工房
近県の東京・千葉・埼玉、ご遠方の方も大歓迎!
お知らせ
~令和7年11月1日更新~
臼杵修理(11月~3月)を受付け中。
お見積り・ご相談はお気軽にどうぞ。
レンタルのご予約はお早めに。
餅つき用品レンタル期間は11月~3月です。
インボイスについて
当工房はインボイス登録業者となっています。
臼と杵の工房 柴田は手作りにこだわります。
昔ながらの道具と製作方法。

木臼作りと修理・メンテナンスの手道具は多くが鍛冶屋への特注品です。縄文時代後期からある最も古い木工技法である刳物(くりもの)で作られています。

杵は柄も頭部分もすべて手作り、手仕上げ。さらに柄は先が角で元側が楕円のゆるみにくい特殊な構造になっています。ノミで掘る手作業ならではの作り方です。
修理に力を入れています。

長年の餅つきで傷んだ中部分の削り直し修理例です。修理・メンテナンスで長くお使いになれます。昔ながらの手道具による手作業で、丁寧に削り直します。

杵先の傷みは短く切断して丸く削り直します。臼の縁を叩いて割れてしまうと割れたり掛けたりすることがありますが、割れ欠けが小さいときは短く切断したり、削ったりして修理できることがあります。
多くの人に餅つきを体験して欲しいから。

餅つき用品のレンタルは木臼と杵2本にバケツとたわしが付きます。薪用蒸し器のセット、家庭用のガスコンロ用蒸し器もレンタルしています。気軽にお餅つきをお楽しみください。
臼の道具は鍛冶屋さんに特注。

臼作りの道具の多くは鍛冶屋さんの特注品。臼の中を削る手チョウナは刃先の形状が微妙ため、目の前で製作していただきました。修理でも使用しています。
こんな活動も・・・

兵庫県立考古博物館からの依頼があり、弥生時代の大型の木臼と棒状のタテ杵を復元しました。臼はクスノキで作られています。当時から存在していていた手道具を使っています。
出張修理も・・・

どうしても臼が運び出せないという場合に限り出張修理を承ります。写真は北鎌倉円覚寺内の龍隠庵で石段を50段も上がったところにあるため出張で削り直し修理をしました。
コラム
臼職人になった経緯。
~作成日:令和6年8月30日~
お客様によく臼職人になった経緯を聞かれるので、コラムとして掲載することにしました。20歳台のときは都内で広告デザインの仕事をしていました。29歳のバブル崩壊で広告業界も大変なことになり、この機会に体を使う健康的な仕事がしたい思い、植木関係の会社に転職しました。手入れや造園の植木屋ではなく、畑で植木を育てて出荷する仕事です。
本当は木工関係で探したのですが、未経験での募集がありませんでした。転職してからは趣味で木を削って器を作り拭き漆(うるし)で仕上げる刳物(くりもの)の器を作っていました。34歳のときに植木の仕事はやめて、翌年の2000年に木器作家として東京・目黒にある工芸ギャラリーでデビューすることができました。
同じころに雑誌で埼玉・飯能の臼職人の吉田さんの記事を見て、臼が作れたら面白い物が作れるのでは、と思い立ち会いに行きました。作品の木器を見せたところ「これならすぐに臼職人になれる」と言われてすぐに弟子入り。5年間ほどは木器作家兼臼職人として活動していましたが、40歳を過ぎてからは臼杵に専念することにしました。来年の2025年には職人歴25年になります。現在は材料不足で臼杵の製作は厳しい状況ですので修理に力を入れています。