芯が3つの臼は修理が難しい

芯が3個ある臼の削り直し修理は難しい芯が3つある珍しい臼を削り直し修理しました。2つ芯はたまに出会いますが、3つは本当に珍しい。こういう臼は木の上部の枝分かれした部分で作らています。立木の状態の上下逆で作るのが普通です。こういう材は良い臼ができるのですが、傷が出ることが多くてあまり作られません。

ちょっと光ってしまった臼の中の写真芯が複数あると削るのがとても難しいんですよ。木は目(繊維)の方向に沿って削らないといけません。目に逆らうとキレイに削れず、最悪の場合はむしり取って穴が空いてしまいます。芯が複数あると目が複雑に絡んで削る方向がコロコロ変わります。芯が3つあると難易度は最高です。通常の臼削り直し修理の1.5倍も時間が掛かってしまいました。(修理費用は変わらないのでご安心ください。)