特別な杵柄の交換と杵頭の交換修理

杵柄の交換修理は難しい雨が続いたので、時間が掛かる杵の修理に集中できました。使い慣れた杵を再現するような修理もしています。お餅つきを長年されている方にとって、杵はゴルフクラブや野球バットのように手に馴染む好みの形状・バランスがあるのだと思います。
まずは杵柄の交換修理です。代々使用している大切な杵とのことで、頭の部分をそのまま再利用します。

こんな柄を交換修理しました柄がかなり特殊な形状なので苦労しました。段になった部分は台カンナでは削れないので、センという両側に持ち手がある道具を使いました。いつもは柄を作るときの角から楕円になる曲面部分の荒削り用で使っています。

柄を再利用した完成品はこちらです次は柄を再利用して、頭の部分を交換する修理です。頭の部分が長くて柄が短い、かなり変わったバランスの杵です。確かにこのような杵は売っていませんよね。

杵頭の形を再現しました頭の形もできるだけ再現するようにしました。そうしないと重量バランスが変わってしまいますから。どちらの杵のお客様も気に入っていただけると良いのですが。
さらに、杵の全てを再現するようなこともしています。使い慣れて手に馴染んだ杵をどうしても使い続けたい、という方はご相談ください。