この秋で臼職人歴20年に!

臼職人歴20年に平成12年(2000年)に埼玉県飯能市の臼職人・吉田徳次氏に師事し、この秋で職人歴20年となります。修行を始めたときは35歳でした。木工を始めたのは30歳のときですから、木工歴は25年ということになります。修業初日が何月何日かは覚えていませんが、以前は秋のお彼岸が過ぎたら臼を作り始めたので、9月下旬から10月上旬が臼職人としてのスタートになると思います。それから3年後の平成15年9月に神奈川県藤沢市で独立したので、工房は創業17年になります。
そもそものきっかけは雑誌で吉田さんの臼作りが紹介された記事を見て興味を持ったことです。飯能に会いに行ったのですが、そのときは臼職人になろうとは全く考えていませんでした。ましてやこんなに長く続けられたのは奇跡といってもいいでしょう。ここまで来られたのはお客様の支えと協力してくれた方々、それに臼の神様のお蔭と感謝しています。残念なことに、師匠は平成30年(2018年)に69歳で亡くなってしまいました。
この20年で臼や餅つきを取り巻く状況は大きく変化し、年々厳しくなる一方です。とくに今年は新型コロナウイルスの影響で餅つきイベントが中止になると予想されます。そんな状況ですがまだまだ頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。
※写真は2008年に当方が雑誌で紹介されたときにカメラマンの方に撮影していただいたものです。