第六章 臼のデータ集

外径と高さ(6-2)

外径と高さの関係

外径と高さに決まりはあるのだろうか。100個の臼の上部外径と高さを計測したものを集計して散布図を作ってみた。ほとんどの臼は高さ40~53㎝の間にあり、とくに45~50㎝に集中している。また、外径が大きくなるほど背が高くなるという傾向がわかる。

臼屋としては1本の材からできるだけ多くの臼を作りたいため、背が低い方が都合が良いのだが、平均身長が伸びているため背の高い臼が喜ばれるようだ。

臼100基から見た上部外径と高さ

100基の臼の上部外径と掘りの深さを計測したもの。最大径は太鼓型の臼は中程が最大径になり、下広型は下部が最大径となる。正円でない場合はおおよその平均値とした。高さも斜めのものがあり、おおよその平均値としている。

0.5㎝単位で計測してあり、点の数が100個ないのは同じ数値のものがあるため、重なって同一の点となってしまった。黒線は近似値曲線。