第四章 臼を鑑賞する

臼の鑑賞(4)刀痕・塗装(4-5)

刀痕(道具)による鑑賞

より深く臼を理解するためにも、刀痕を気にして欲しい。刀痕で職人の技術や息づかいがわかる。木を削っただけの臼はごまかしのできない、味わい深いものが多い。

また、チョウナや台カンナで削った面はサンダーや電気ガンナで削った面のように毛羽立たず艶があり滑らかなため、水を吸い込まずにカビが生えにくい。

外側の仕上げ

内側の仕上げ

塗装の有無による鑑賞

塗装品と無塗装品は見た目でわかる。塗装したものは膜を張っているのでツルツルしてツヤがある(つや消しの塗料もある)。