臼と杵の工房 柴田は手作りにこだわります。
木臼作りの手道具は多くが鍛冶屋への特注品です。縄文時代後期からある最も古い木工技法である刳物(くりもの)で作られています。
杵は柄も頭部分もすべて手作り、手仕上げ。さらに柄は先が角で元側が楕円のゆるみにくい特殊な構造になっています。ノミで掘る手作業ならではの作り方です。
修理に力を入れています。
長年の餅つきで傷んだ中部分の削り直し修理例です。修理・メンテナンスで長くお使いになれます。昔ながらの手道具による手作業で、丁寧に削り直します。
杵先の傷みは短く切断して丸く削り直します。臼の縁を叩いて割れてしまうと割れたり掛けたりすることがありますが、割れ欠けが小さいときは短く切断したり、削ったりして修理できることがあります。
多くの人に餅つきを体験して欲しいから。
餅つき用品のレンタルは木臼と杵2本にバケツとたわしが付きます。薪用蒸し器のセットでは薪が無料サービスとなります。家庭用のガスコンロ用蒸し器もご用意。気軽にお餅つきをお楽しみください。
出張修理も・・・
どうしても臼が運び出せないという場合に限り出張修理を承ります。写真は北鎌倉円覚寺内の龍隠庵で石段を50段も上がったところにあるため出張で削り直し修理をしました。
こんな活動も・・・
兵庫県立考古博物館からの依頼があり、弥生時代の大型の木臼と棒状のタテ杵を復元しました。臼はクスノキで作られています。当時から存在していていた手道具を使っています。
環境に優しい臼杵作りを目指しています。
(1)昔のままの作り方。
(2)合成塗料を使わない。
(3)修理に力を入れる。
(4)材を無駄なく活用。
自己紹介
臼と杵の職人 柴田 芳久(しばた よしひさ)
1964年神奈川県藤沢市生まれ。30歳で転身し植木屋、刳物(くりもの)木器作家に。35歳で埼玉・飯能の臼職人・吉田徳次に弟子入り。2020年に職人歴20年を迎える。