弥生臼復元(2)中側を作る(8-3)
中側はすり鉢型
昔のくびれ臼はすべてすり鉢型で掘られている。現在の掘り方とは大きく異なるため、はじめに現在の臼の掘り方でオノを入れたところ、すり鉢型の側面に刃が入り過ぎて大変なことになってしまった。
中側を掘る手順
クスノキは柔らかいのとすり鉢型のため、オノを縦に入れると掘れ過ぎてしまい上手くいかない。今回はチョウナだけで粗掘りすることにした。
- 1)通常はオノで粗掘りするのだが、クスノキは柔らかいのでチョウナだけで荒削りをした。
- 2)底に近い部分は手ヂョウナを使用。ただ、この形状の手ヂョウナは出土していない。
- 3)ヤリガンナは引いて使う。刃を下向きにして底から上へ、右から左へ削り進める。
- 4)口に近い上部は刃を上向きにして左から右へ削り仕上げる。