環境に優しい臼屋とは…
…昔のままの臼屋ということ。
江戸時代より昔には電気もガソリンエンジンも無い。合成塗料も接着剤もありません。そんな昔を見習うことが、環境に優しいことだと考えています。
国産の木材だけを使っています。
臼・杵は国産の木材だけを使った無塗装仕上げです。合成塗料・接着剤を使用しません。
修理に力を入れています。
臼も杵も永くご使用いただけるよう、修理・メンテナンスに力を入れています。
木材を無駄なく活用します。
杵の柄には縞模様のあるカシ材も使用します。
杵の柄には縞模様のあるカシ材も使用します。
縞模様のカシ材は、見栄えが悪いという理由であまり使われません。縞模様はカシのタンニンと鉄分が反応して黒くなったもの。使用上は全く問題ありません。
短い丸太も手作業で製材しています。
チェンソーを使用した手作業の製材で、製材所では扱えない短い丸太も活用しています。
ゴミを減らす取り組み。
木クズを分類すると再利用できます。大きい端材は餅つき用品レンタルのマカドの燃料や薪ストーブに、小さい木片は修理時の湯沸し用の薪に、チェンソー屑は家畜の寝床や畑の堆肥に利用しています。
手仕事によるCO2削減。
手作り、手掘りの臼・杵は電気やエンジンの機械をあまり使わず、大きい材の移動も手動のチェンブロックを使っています。
地球温暖化は臼屋にも深刻な影響が。
寒い時期に伐採した木しか使えないのに。
寒い時期が短くなって、材料の調達が難しくなってきています。
キクイ虫が元気になっている。
木は常にキクイ虫に狙われていて、臼を穴だらけにする虫や、杵柄にするカシ材を喰う虫もいます。
臼の保管が難しい。
臼は環境の変化に敏感です。高温多湿になればカビが生えやすく、砂漠化するればひび割れしやすくなります。