臼職人で杵職人の一年ブログ2

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臼掘り用の手チョウナの話

臼掘り用手チョウナ色々臼掘り用の手チョウナと一口に言っても様々な形があります。主に職人によって異なるのですが、色んな出会いからこれだけの手チョウナを使っています。この中の1個あれば臼は作れるのですけど、削る場所や臼の大きさで使い分けています。

臼の中を手チョウナで削る1臼作りで最も重要な手チョウナはこれ。ちょっと変わった形で使いにくそうですよね。当方の臼の掘り形状はミカン掘りと呼ばれていて、最も大切なのは丸過ぎず平ら過ぎずというカーブです。この手チョウナを使うだけで、自然と臼の中の底をちょうど良い感じの曲面に導いてくれるんですよ!

臼の中を手チョウナで削る2中の掘り方でもう一つ大切なポイントがあって、中の底から側面への立ち上がり部分の削りです。当方では手返しがしやすいように浅めに掘っているのですが、中が広く見えるようにこの立ち上がり部分をしっかり削っています。逆にこの部分の削りが甘いと、深い臼でも狭く感じてしまいます。臼選びでは中の深さだけではなく、形状も注目してくださいね。

臼完成しました!

臼完成するやっと臼が完成しました!大きい臼だったので大変でした。本当はまだ未完成で手掛け(持ち手)を作らないといけません。それは後日作るということにして、とりあえず完成とします。

臼掘り道具1臼の中を削るのにこんな道具を使っています。台が反った小さいカンナと手チョウナです。臼用のカンナは市販のものを自分で刃と台を調整して欲しいカーブに仕立てています。

臼掘り道具2ヤリガンナの仲間の道具も使っています。今はカンナと言えば台カンナですが、室町時代に大陸から入ってきた新しい道具です。それ以前はヤリガンナはただカンナと呼ばれていました。台ガンナと区別するためにヤリガンナになったんです。現在では手掘り臼職人もほとんどが台ガンナ派で、ヤリガンナを使える職人はほとんどいなくなってしまいましたね。

臼の中側を掘っています

臼の中の荒掘り作業臼の中側を掘っています。オノで掘った後は手チョウナという道具で掘っていきます。臼の中側の形状を決める最も重要な工程です。じつは手道具の中で手チョウナが一番好きで、臼作りで一番楽しい作業なんですよ。

臼の外側をカンナで仕上げています

臼の外側・カンナ削り臼の外側をカンナで仕上げ削りをしています。臼の外側はこれでほぼ完成で、あとは手掛け(取っ手)を作るだけです。

臼外側完成少しずつ臼の形になってきましたよ。臼の中と上面の作業まだ残っていますが、やっとここまで来たという感じです。

荒掘りで臼っぽくなりました

荒掘り2臼の荒掘りの様子です。ひたすら掘っていくとこんな感じになります。大分臼っぽくなってきました。ここまで来ると節などの傷の有無や材の状態がわかって安心できます。

臼掘り道具こんな道具を使って掘っています。ノミとカナヅチ以外は臼作り専用の道具で、鍛冶屋さんに頼んで作ってもらった特注品です。

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