臼職人で杵職人の一年ブログ2

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臼積み降ろしの力強い助っ人が来た

臼の積み降ろしが楽になる台車臼の積み降ろしが楽にできるリフト台車を購入しました。外径60cmで約100kgの大臼が楽々上がります。リフト台車は珍しくはありませんが、注目して欲しいのは車輪です。何と大型のタイヤなんですよ!

上げた状態当工房の駐車場は未舗装なので、普通の台車だと車輪が地面に埋まってしまい移動できません。それでリフト台車でタイヤが付いたものを探していました。タイヤの幅がもう少し広いと良かったのですが、何とか埋まらずに移動できます。

降ろした状態これまで修理やレンタルでは、車に長い板を渡して臼を転がしたり、お客様に手伝っていただいて手で持ち上げて積み降ろしをしていたんですが、この台車で楽ちんになりました。
欠点は車輪が大きいので荷台の高さが最低でも34cmもあることです。臼を台車に積むのがちょっと大変。まだ実際の使用は4回目ですが、すごく役立ってますよ。

地味にキツイ、上面の仕上げ作業

ケヤキ木口のカンナ仕上げはキツイ臼上面のカンナ削り仕上げは、地味だけどとても力のいる作業です。堅木のケヤキの木口をカンナで削るのですから、その堅さといったら。もちろんカンナの刃はピンピンに研がないと削れません。

内側に斜めに削ってある臼上面は内側に傾斜するように削っています。もともとは精米などで粒が内側に落ちるようにと考えられた形状です。その名残でしょうか、今でも内側傾斜で作っています。お餅つきでは水(お湯)が外にこぼれないという効果はありますが、それほど必要はないかと思います。

臼上面を仕上げる反台カンナ仕上げ削りのカンナは反台カンナと呼ばれるカンナです。市販の平台カンナを自分で削って作りました。道具を自分の使いやすいように仕立て直すのも、臼作りでは大切なことです。中を掘る手チョウナやヤリカンナも、鍛冶屋さんが図面通りに作ってくれてもそのままの状態では使えません。

仕上げ削りで完成です

完成した臼は手道具でシャープな仕上がり仕上げ削りが終わると臼が完成です。切れる刃物で削るとエッジがシャープになり、木目もハッキリとします。仕上げ作業の前には、手道具をピンピンに研いでいます。まだ手掛けを作っていませんが、それは後日まとめて作業します。

臼の中を仕上げる道具たち・ヤリカンナ1中はこんな道具で仕上げています。曲がった刃物はヤリカンナの仲間です。ヤリカンナの歴史は古く、日本では弥生時代には存在していたという、最も原始的な道具のひとつです。臼職人でもヤリカンナを使える人はわずかになってしまいました。ヤリカンナが1本あれば中から内縁までの仕上げはできるんですよ。

臼の中を仕上げる道具たち・豆カンナ2丸カンナ(正確には四方反りといいます)と内縁の削りに反台カンナも使っています。道具によって得意不得意があって、削る部分によって使い分けています。台のあるカンナは室町時代に日本に渡ってきたもので新しい手道具といえます。今ではこちらを使う臼職人が多数派です。と言っても、手掘りの臼職人そのものがわずかしかいないのですが。

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