臼職人で杵職人の一年ブログ2

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地味にキツイ、上面の仕上げ作業

ケヤキ木口のカンナ仕上げはキツイ臼上面のカンナ削り仕上げは、地味だけどとても力のいる作業です。堅木のケヤキの木口をカンナで削るのですから、その堅さといったら。もちろんカンナの刃はピンピンに研がないと削れません。

内側に斜めに削ってある臼上面は内側に傾斜するように削っています。もともとは精米などで粒が内側に落ちるようにと考えられた形状です。その名残でしょうか、今でも内側傾斜で作っています。お餅つきでは水(お湯)が外にこぼれないという効果はありますが、それほど必要はないかと思います。

臼上面を仕上げる反台カンナ仕上げ削りのカンナは反台カンナと呼ばれるカンナです。市販の平台カンナを自分で削って作りました。道具を自分の使いやすいように仕立て直すのも、臼作りでは大切なことです。中を掘る手チョウナやヤリカンナも、鍛冶屋さんが図面通りに作ってくれてもそのままの状態では使えません。

仕上げ削りで完成です

完成した臼は手道具でシャープな仕上がり仕上げ削りが終わると臼が完成です。切れる刃物で削るとエッジがシャープになり、木目もハッキリとします。仕上げ作業の前には、手道具をピンピンに研いでいます。まだ手掛けを作っていませんが、それは後日まとめて作業します。

臼の中を仕上げる道具たち・ヤリカンナ1中はこんな道具で仕上げています。曲がった刃物はヤリカンナの仲間です。ヤリカンナの歴史は古く、日本では弥生時代には存在していたという、最も原始的な道具のひとつです。臼職人でもヤリカンナを使える人はわずかになってしまいました。ヤリカンナが1本あれば中から内縁までの仕上げはできるんですよ。

臼の中を仕上げる道具たち・豆カンナ2丸カンナ(正確には四方反りといいます)と内縁の削りに反台カンナも使っています。道具によって得意不得意があって、削る部分によって使い分けています。台のあるカンナは室町時代に日本に渡ってきたもので新しい手道具といえます。今ではこちらを使う臼職人が多数派です。と言っても、手掘りの臼職人そのものがわずかしかいないのですが。

臼掘り用の手チョウナの話

臼掘り用手チョウナ色々臼掘り用の手チョウナと一口に言っても様々な形があります。主に職人によって異なるのですが、色んな出会いからこれだけの手チョウナを使っています。この中の1個あれば臼は作れるのですけど、削る場所や臼の大きさで使い分けています。

臼の中を手チョウナで削る1臼作りで最も重要な手チョウナはこれ。ちょっと変わった形で使いにくそうですよね。当方の臼の掘り形状はミカン掘りと呼ばれていて、最も大切なのは丸過ぎず平ら過ぎずというカーブです。この手チョウナを使うだけで、自然と臼の中の底をちょうど良い感じの曲面に導いてくれるんですよ!

臼の中を手チョウナで削る2中の掘り方でもう一つ大切なポイントがあって、中の底から側面への立ち上がり部分の削りです。当方では手返しがしやすいように浅めに掘っているのですが、中が広く見えるようにこの立ち上がり部分をしっかり削っています。逆にこの部分の削りが甘いと、深い臼でも狭く感じてしまいます。臼選びでは中の深さだけではなく、形状も注目してくださいね。

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