臼職人で杵職人の一年ブログ2

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臼修理と黄色い菊の花

臼修理の脇の黄色い菊の花1相変わらず臼の修理をしています。今年は雨続きで作業が思うように進みません。そんな臼修理場の脇に半畳ほどの小さい花壇があって、黄色い菊の花が満開になっています。

臼修理の脇の黄色い菊の花2種を撒いたり植えたりした記憶はなく、雑草を抜くくらいでたいした手入れもしないのに、毎年よく咲いてくれます。今年は雨の影響で寝てしまいました。支柱を立てればよいのでしょうが、基本的には自然に任せています。
お餅つきのご予定がある方、修理のご依頼はお早目にお願いいたします。

特別な杵柄の交換と杵頭の交換修理

杵柄の交換修理は難しい雨が続いたので、時間が掛かる杵の修理に集中できました。使い慣れた杵を再現するような修理もしています。お餅つきを長年されている方にとって、杵はゴルフクラブや野球バットのように手に馴染む好みの形状・バランスがあるのだと思います。
まずは杵柄の交換修理です。代々使用している大切な杵とのことで、頭の部分をそのまま再利用します。

こんな柄を交換修理しました柄がかなり特殊な形状なので苦労しました。段になった部分は台カンナでは削れないので、センという両側に持ち手がある道具を使いました。いつもは柄を作るときの角から楕円になる曲面部分の荒削り用で使っています。

柄を再利用した完成品はこちらです次は柄を再利用して、頭の部分を交換する修理です。頭の部分が長くて柄が短い、かなり変わったバランスの杵です。確かにこのような杵は売っていませんよね。

杵頭の形を再現しました頭の形もできるだけ再現するようにしました。そうしないと重量バランスが変わってしまいますから。どちらの杵のお客様も気に入っていただけると良いのですが。
さらに、杵の全てを再現するようなこともしています。使い慣れて手に馴染んだ杵をどうしても使い続けたい、という方はご相談ください。

芯が3つの臼は修理が難しい

芯が3個ある臼の削り直し修理は難しい芯が3つある珍しい臼を削り直し修理しました。2つ芯はたまに出会いますが、3つは本当に珍しい。こういう臼は木の上部の枝分かれした部分で作らています。立木の状態の上下逆で作るのが普通です。こういう材は良い臼ができるのですが、傷が出ることが多くてあまり作られません。

ちょっと光ってしまった臼の中の写真芯が複数あると削るのがとても難しいんですよ。木は目(繊維)の方向に沿って削らないといけません。目に逆らうとキレイに削れず、最悪の場合はむしり取って穴が空いてしまいます。芯が複数あると目が複雑に絡んで削る方向がコロコロ変わります。芯が3つあると難易度は最高です。通常の臼削り直し修理の1.5倍も時間が掛かってしまいました。(修理費用は変わらないのでご安心ください。)

杵修理が溜まってしまいました

杵先削り直し修理がこんなにたくさん1杵の修理がこんなに来ています。すべて先の削り直し修理です。杵先はお餅つきですぐに傷んでしまいます。お餅に木くずが混ざるときは臼の中だけじゃなく、杵先のチェックもしてみてください。とくに臼の縁を叩いたときは要チェックですよ。

杵先削り直し修理がこんなにたくさん2作業場に入ってすぐ脇に半畳ほどのスペースを専用で空けているのですが、すでに狭い状態です。でもご安心ください。ドンドン修理しますから、まだまだ杵修理を受け付けしていますよ。

削り直し修理後の臼の中

手チョウナでの荒削り完了手チョウナでの荒削りが完了後の写真です。通常は2回荒削りをしてから、仕上げ削りとなります。臼が湿っているのは、削りやすいように水を張っていたからです。

手臼の中を手チョウナで荒削りした刀痕はこうなります手チョウナで削った刀痕はこんなです。荒削りで傷んだ部分は完全に削り取りました。

仕上げ後の刀痕はこうなります仕上げ削りをして臼修理が完了しました。仕上げの道具は臼作りと同じです。荒削りの刀痕の凹凸は消え去り、仕上げ後はこんなにキレイになりましたよ。これでまだまだ長~く使えます。

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