餅つき前の臼ひび割れ対処法

乾燥でひび割れた臼久しぶりに臼を出したらひび割れがひどいけれど大丈夫でしょうか?というお問い合わせをよくいただきます。当方のレンタル用の臼も乾燥しずぎてこのような状態でした。でも修理の必要はありません。水を張れば臼の木が膨張してひび割れが塞がります。

臼に水を張っている状態臼をお湯で洗ってから、このように水を張っておきます。この臼は水漏れはしませんが、全く水が溜まらない場合はビショビショに濡らしたバスタオルなどを入れておきます。すると少しずつ水が溜まるようになります。臼全体に濡らしたバスタオルを掛けたり、大きいポリ袋かビニールシートを被せておくとより効果的です。

水張り1日後の状態水を張って1日経過した状態です。かなりひび割れが塞がって改善しました。でもまだ少し開いています。さらに水を張って様子を見てみます。

水張り2日後の状態水を張って2日経過したら中側のひび割れは塞がりました。臼全体を湿らせてポリ袋を被せていたので、外側のひび割れも改善しています。
臼によって異なりますが、水を数日(長くても4~5日)ほど張ることでひび割れはかなり改善します。ひび割れて水漏れする臼も、中の深さ半分ほどの水が溜まれば使用上の問題はありません。臼に水が溜まらなくても使用できますが、お餅つきでは臼をお湯で温めたいので、最低でも3割は溜まって欲しいところですね。

※上面から外側を塗装してある臼は塗膜で水分が吸収できません。外側のひび割れはあまり改善しないかもしれません。