当工房の臼の形は下広型

手チョウナを使って臼の中を削っているところ臼を作っています。外側は完成していて、中を手チョウナで掘っているところ。完成間近という段階です。
臼を上から見るとカクカクとした多角形に作っているのにお気づきでしょうか?外側は平台カンナで仕上げています。

柴田製作の臼は下広型2-1当工房の臼の形状は上面より下面が広い、お皿に乗せたプリンのような「下広型」に作っています。この臼の上面は直径45cmで下面が直径50cmほどで約5cm広くなっています。下面をどのくらい広くするかという基準のようなものはなく、見た目の感覚で作っています。

柴田製作の臼は下広型2-2個人的にはこの形状がどっしりと落ち着いた感じがして一番かっこいいと思っていて、埼玉・飯能の師匠の形状を受け継いでいます。
臼の形状は様々あって、胴が太くなっている太鼓型、上から下まで同じ太さの寸胴型・円筒型、古い臼に多く見られるくびれ型、少ないですが下細型もあります。臼選びではこういうこだわりも見てもらえると嬉しいですね。