原木市場にて

銘木市場久しぶりに埼玉にある原木市場に行ってきました。今年の初市となります。欲しいのは臼杵の材料となるケヤキです。ここはケヤキやカシ、サクラ、イチョウなどの広葉樹を扱う銘木市場で、スギやヒノキの針葉樹を扱う市場とは区別されています。
心配なことは年々原木の量が減っていること。写真ではたくさん出荷されているように見えますが、数は少なく、材も太いものが少なくなっています。ケヤキが伐採によって少なくなっていること、伐採業者の減少などが要因として考えられます。

銘木市場2さらには温暖化による影響が大きく、材の切り時期が短くなり、仕入れ時期も短くなっています。切り時期というのは、寒くなって木が活動を停止して水を上げていない時期のこと。水を上げている時期の材は樹液の影響でカビが生えやすくて腐りやすい、虫が付きやすい、色が悪いなど良いことが一つもありません。
材料の減少と仕入れ時期の短縮で年々仕入れが難しくなっています。