仕上げ削りで完成です

完成した臼は手道具でシャープな仕上がり仕上げ削りが終わると臼が完成です。切れる刃物で削るとエッジがシャープになり、木目もハッキリとします。仕上げ作業の前には、手道具をピンピンに研いでいます。まだ手掛けを作っていませんが、それは後日まとめて作業します。

臼の中を仕上げる道具たち・ヤリカンナ1中はこんな道具で仕上げています。曲がった刃物はヤリカンナの仲間です。ヤリカンナの歴史は古く、日本では弥生時代には存在していたという、最も原始的な道具のひとつです。臼職人でもヤリカンナを使える人はわずかになってしまいました。ヤリカンナが1本あれば中から内縁までの仕上げはできるんですよ。

臼の中を仕上げる道具たち・豆カンナ2丸カンナ(正確には四方反りといいます)と内縁の削りに反台カンナも使っています。道具によって得意不得意があって、削る部分によって使い分けています。台のあるカンナは室町時代に日本に渡ってきたもので新しい手道具といえます。今ではこちらを使う臼職人が多数派です。と言っても、手掘りの臼職人そのものがわずかしかいないのですが。