地味にキツイ、上面の仕上げ作業

ケヤキ木口のカンナ仕上げはキツイ臼上面のカンナ削り仕上げは、地味だけどとても力のいる作業です。堅木のケヤキの木口をカンナで削るのですから、その堅さといったら。もちろんカンナの刃はピンピンに研がないと削れません。

内側に斜めに削ってある臼上面は内側に傾斜するように削っています。もともとは精米などで粒が内側に落ちるようにと考えられた形状です。その名残でしょうか、今でも内側傾斜で作っています。お餅つきでは水(お湯)が外にこぼれないという効果はありますが、それほど必要はないかと思います。

臼上面を仕上げる反台カンナ仕上げ削りのカンナは反台カンナと呼ばれるカンナです。市販の平台カンナを自分で削って作りました。道具を自分の使いやすいように仕立て直すのも、臼作りでは大切なことです。中を掘る手チョウナやヤリカンナも、鍛冶屋さんが図面通りに作ってくれてもそのままの状態では使えません。