※材料不足のためネットショップは休止中です。注文製作のみの対応としています。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
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杵の頭は丸太の製材から、柄は板材から、穴掘り、組み立てまで全て一人で手作りしています。
杵の頭部分は臼と同じ材質のケヤキで製作しています。柄は堅いカシ材です。
頭も柄もカンナによる手仕上げ。頭部分のケヤキ材はカンナで仕上げると艶が出ます。(先端はサンダー仕上げ)
先側が角穴、持手側が楕円穴の手掘りだけの構造。柄がゆるみにくく、ゆるんでも角穴側から叩けば締まります。
柄は頭に対して斜めに付けてあります。手間が掛かりますが、鍬(くわ)と同じような作りで、餅つきのしやすさを考慮した形です。
手で持つ柄は楕円形ですので、持ったときに安定します。とくに餅つきで餅米をこねるときに手が痛くなりません。
杵の頭部分はチェンソーで手切りで製材しています。傷やひび割れを避けて製材できるので材料を無駄なく使えます。
通常よりも頭部分が短く(先の長さ通常45cmところ36cm)、石臼や浅い臼でお餅がつきやすくなっています。太さ12cmと子供用をご用意しています。
特殊なご注文で昔ながらの縦杵(たてきね、千本杵ともいう)も作りました。材料をご用意いただければ製作可能です。
使い慣れた杵と同じ物が欲しいという方のため、特注での製作もいたします。
柄だけ、頭だけ再利用したいというご要望にもお応えします。
餅つきで杵は傷むので、メンテナンスは欠かせません。
(1)修理費用永年30%引き。
修理料金を30%引きで承ります。
(2)先を破損したときは柄の再利用できます。
柄は長く使えるので、先の交換修理をしています。
新品価格から30%引いた金額で先(頭部分)を交換します。
(3)柄のゆるみ永年無料補修。
柄がぐらつく場合は無料で補修します。
※送料は特典に含まれません。
※詳細はお問い合わせください。
ケヤキ製、カシ柄、無塗装、手削り、カンナ仕上げ(先端・木口のみサンダー仕上げ)
仕様 | 太さ | 価格(税込) | 備考 |
細 | 9.5cm以下 | 15,000円(16,500円) | |
10cm | 16,000円(17,600円) | 臼40~43cm用 | |
標準 | 10.5cm | 17,000円(18,700円) | 臼43~48cm用 |
11cm | 18,000円(19,800円) | 臼46cm以上用 | |
太 | 12cm | 20,000円(22,000円) | |
13cm | 22,000円(24,200円) | ||
極太 | 14cm | 25,000円(27,500円) | 長柄仕様(柄90cm) |
15cm | 28,000円(30,800円) | ||
石臼 | 12cm短尺 | 19,000円(20,900円) | 石臼・浅い臼用※ |
子供 | 7.5cm | 9,500円(10,450円) | |
7.5cm短尺 | 9,500円(10,450円) | 幼児・石臼・浅い臼用※ |
仕様 | 太さ | 価格(税込) | 備考 |
細 | 9.5cm 以下 |
15,000円 (16,500円) |
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10cm | 16,000円 (17,600円) |
臼40~ 43cm用 |
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標準 | 10.5cm | 17,000円 (18,700円) |
臼43~ 48cm用 |
11cm | 18,000円 (19,800円) |
臼46cm 以上用 |
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太 | 12cm | 20,000円 (22,000円) |
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13cm | 22,000円 (24,200円) |
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極太 | 14cm | 25,000円 (27,500円) |
長柄仕様 (柄90cm) |
15cm | 28,000円 (30,800円) |
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石臼 | 12cm 短尺 |
19,000円 (20,900円) |
石臼 浅い臼用※ |
子供 | 7.5cm | 9,500円 (10,450円) |
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7.5cm 短尺 |
9,500円 (10,450円) |
幼児・石臼 浅い臼用※ |
・太さは8~15cmまで5mm単位で製作します。表にないサイズはお問い合わせください。
・頭の長さは約45cm、柄の長さは約82~83cmです。
・子供用の頭の長さは約41cm、柄の長さは約75cmです。ご希望があれば短くできます。
・長柄仕様(長さ約90cm)も製作できます。
※石臼用短尺は頭の長さは36cm、子供用は35cmです。
材料不足のため注文製作のみの対応とさせていただきます。販売する本数を制限させていただく場合があります。
幼稚園・保育園・学校関係・公共の施設などは、請求書でのお振込みも可能です。お問い合わせください。
当工房の杵の製作過程を紹介します。頭部分と柄の製作、組み立ての工程となります。
まずは杵の頭にする角材を作ります。材料はケヤキで臼用に仕入れた材で、節や傷があったり細くて臼に出来ない部分などを活用しています。輪切りにしたケヤキの丸太をバー長60cmの大型チェンソーを使って角材に。12cmの太さの杵を作るには50cm以上の丸太が必要です。
チェンソーで製材する理由は製材屋の費用が高く、製材機では不可能な短い材も切断でき、割れや傷を避けて微調整でカットでき材を無駄なく活用できるからです。製材は臼業が暇な春~夏に行います。
角材は普通の杵で2年以上、12cm以上の太い杵は3年以上寝かせます。まずは電気カンナを使って形を作るのですが、正確な円筒形を作るために角材~八角柱~16角柱~32角柱の順で加工していきます。
電気カンナで32角柱にしたら手カンナで円筒形に仕上げます。ケヤキは油分が多いのでカンナで仕上げると木目がハッキリして艶が出ます。円筒形といっても杵の頭は先は手元側より先が少し細くしています。
ドリルで柄を入れる穴を掘ったら杵頭部分はひとまず完成です。このときに先端を丸める加工もしています。先端部分だけはサンダーでを使っています。
カシの丸太を仕入れて製材したこともあったのですが、長い杵柄しか作らないために材の無駄が多くなってしまいました。さらに保管場所の確保も難しことから、角材を仕入れることにしました。
電気カンナなどで大まかな形に加工した後、ひたすら手カンナで削っていきます。この時大切なことは先端部分を正確に直角にすること。直角になっていないと柄を入れたときに隙間が出来てしまいます。
柄もカンナで手仕上げ削りをしてます。先端部はこんな形状になっていて、持ち手側は先端よりもわずかに細く作ってあります。これで柄は完成です。
柄を入れるための穴を掘りるのですが、穴形状が特殊なためにノミによる手掘りでの作業となります。事前にドリルで下穴を空けてあります。
先側が角穴、持手側が楕円穴という手作りならではの特殊な構造になっています。柄がゆるみにくく、ゆるんでも角穴側から叩けば締まります。
手の力だけで柄で入れてみて、柄が入りきらず少し出っ張るくらいになるように穴を掘ります。その後、ハンマーで叩いてシッカリと入れれば柄入れは完了です。
頭部分の面取りなど、細かい仕上げをしたら杵の完成です。杵は組み立てると収納スペースを取るので、頭部分と柄の部品で保管して、臼の時期近くになってから組み立て作業をしています。
杵を手作りしている日本でただ一人の杵職人ではなかいかと思っています。ひと昔前までは多くの杵職人がいたのでしょうが、今は木工機械が進化したので量産されています。ちなみに、臼と杵は木工技法が異なります。臼は窪みを掘って器を作る刳物(くりもの)で、杵は家具などの指物に分類されます。技法が変わると作るときの心構えも変わり、頭の切り替えが難しいです。
杵職人と名乗っているのは手作りしているから、というだけではありません。お客様のご要望にお応えした特別注文でも製作しています。餅つき保存会などは特殊な杵を使っている場合があり、個人の方でもこだわりのある場合にご注文いただきます。使い慣れた頭だけ、柄だけを再利用したいというご要望にもお応えしています。
現在は杵も柄にするカシ材の不足で厳しい状況となってしまいました。カシの木がキクイムシの害で枯れてしまっているのが原因です。以前は関西方面で騒がれていましたが、関東でも急激に被害が広がっています。温暖化によって虫が北上しているからではないでしょうか。材料不足が解消されることはないと思いますので、将来どうなるかは不透明な状況です。